死に際
- 2019/10/10
- みそについて
常務が、お風呂の中で死ぬ死ぬと歌っているらしい。
この間、会社の最後を看取るおくりびとの話を、NHKスペシャルで放映してい
た。
経営コンサルタントの専門家が、会社の廃業を最後まで手伝うのだ。
具体的には、あるガソリンスタンドと印刷会社の廃業が取材されていた。
人間は、生まれると必ず死ぬ。
会社もだろう。永遠には続かない。創業578年(なんと飛鳥時代!)の宮大工
さんの会社があるとはきくが。
義父母が、よく「死に際三年」と言っていた。
それまでがどんなにおぞい(わるい)人生でも、死ぬ前の三年間が良かったら、
その人の人生は幸せでよかったといえるのだと言う。
私の「死の師」は、以前飼っていた犬のポン太、カン太である。
玄米、薄めたみそ汁、麹、豆麹、甘酒を普段の食事にして、病知らずで2匹
とも大往生だった。
人間も会社も、生きたようにしか死ねないのだろう。
今ごろになって、ポン太、カン太は死に際三年も大好きな肉はたまにしかもらえ
ず、私の勝手で本犬は、好きでもない玄米やら麹を食べさせられて幸せだった
のかなあと、空のケージをながめながら想う。