オーガニック・無添加・食品のお店

好き

Hさんの話の続き。『失敗をばねに』ともう一つ大事なことが。『好き』かどうか、だとおっしゃる。仕事だからなあ、まあ仕方ないかあ、では何も見えてこない。『義務』と『自ら』とは大違いだという。

まあ言い換えれば、好きこそものの上手なれ、ということか。自分は、それだけ味噌が好きか?発酵食品が好きか?問いかえしてみた。Hさんは「私は、農業が好きです。」とは口にこそ出さなかったが、Hさんの言葉のはしばしに農業が好きの気持ちが伝わってくる。

昼礼でこの話をしたら、「私は、田んぼの仕事をいやいやしているので、ほんでは米がおいしくならんわ・・」と一人の社員がぽつり。それは、あるある。私も若い時、みかん箱に詰めた味噌1㎏袋×20を、河崎宇右衛門商店(マルカワみその前身)と名前の入ったライトバンに積んで配達に行ったものだが、それも義父(当時の社長)に言われ、しぶしぶ行っていたものだ。義父にとっては、優秀な社員ではなかっただろう。

成功への道は、心をこめてこつこつと、だと思う。ハウツーや近道を身につけても自分のものにはならないのだろう。Hさんの後ろ姿を見送りながら、私の後ろ姿は、周りの人にはどう見えているのだろうと思った。

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