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うそ

この間、社長とお客様のG社を訪問した時のこと。話題が、今から29年前、社長がマルカワみそ株式会社とは別会社の、有限会社瑞穂を立ち上げた話になった。社長は、若気の至りで、しかし、高い志で有機無農薬の大豆と米を自分で作って、無農薬の味噌を作ったのである。だが、もののみごとに、挫折した。

その話を、社長様のS様に、私は、「無農薬で大豆と米を作って、それで味噌を作ったけれど、1キロも無農薬の味噌としては売れませんでした。」という言い方をした。

そして、いろいろ話している途中で、S様が席を立たれ、部屋に社長と私の二人になった。すると真っ先に、社長に「さっき1キロも売れなかったと、お前は言ったけど、あれはうそだ。1キロも売れなかったというと、話としてはおもしろいが、本当ではない。ああゆう、うそをついてはダメだ。」と言われた。

私は、うそをついた自覚はなかった。でも、社長のいう、話としてはおもしろいという点には、うなずけた。おもしろく話そうと思ってそういったのではない。私は、1キロも売れなかったと思っていた。

S様が戻って来られたので、今の話をして、謝った。「1キロも売れなかったは誤りで、全くと言っていいほど売れませんでした。」と、言い直した。

話がおもしろいか、おもしろくないかはどうでもいい。有限会社瑞穂は、8年ふんばったが、1年も黒字にならず、廃業した。そして、無農薬の味噌は、売れなかった。これは、うそではない。という事で、社長と私は、合致した。こんなことだけ思いが合致しても、なんだかなあ。である。

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河崎 郁子

マルカワみそ

マルカワみそ 河崎郁子が、味噌の話や日々の出来事などを
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