オーガニック・無添加・食品のお店

『混ぜる』と『練る』

味噌を機械に入れてさっくり混ぜることを混合と言う。この時間が伸びると、孫がおやつで食べている、ねるねるねるねのお菓子のように練ってこねて固めるようになる。練れば練るほど味噌の品質が落ちる。

仕込みのSも、混合と練るのとは違うと力説する。「混合機は混合するもの!練り機ではない!」掘り出しの時、混合機に味噌を入れて長時間混ぜてはいけない。混ぜれば混ぜるほど、味噌の粒感もなくなり品質が悪くなる。

そう考えると、手作りは美味しいはずだ。仕込んだ味噌をこねくり回すことは一切しない。

先日もお客様から「昔食べた粒々の味噌が食べたい。」とのお声を聞いた。手作りの味噌は、豆を潰すのも手仕事だし麴もそのままの形で熟成されている。そのお客様に「一番いいのは、お客様が手作りで味噌を作られることです。」とお伝えした。

に反して、練らなければいけないのは『考え』。 何でもひとの言う事を混ぜくった(ごちゃ混ぜ)だけではだめだ。混合ならまだいい。鵜吞みはもっと訳が悪い。ひとの意見を参考に自分で考え、その考えをかみ砕いて、練って練ってねるねるねるね。語呂合わせがいいので、つい口に出てしまう。

出荷準備の掘り出しの混合機

この記事に関連するかもしれない記事