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スター

七夕が近いので、もう一つお星さまの話。弊社がある町は、越前市のざい(在郷、田舎)で、周りは田んぼと畑だ。町内のお年寄りの方は、皆さん家庭菜園をしていらっしゃる。

では、我が町内のスター🌟を紹介させていただこう。そのおばちゃん(おばあちゃんをこの辺では、おばちゃんと呼ぶ)を見かけて、思わず後ろ姿を携帯で写真を撮った。

Sさん。御年、満98歳。家の近くの畑に行かれた帰りだ。このおばちゃん、畑仕事はもちろんのこと、今年の春も田んぼの中に入って、さし苗までなさった。さし苗とは、田んぼに田植え機で苗を植えると、四隅は機械でできないので、人の手で植えることだ。がぶる(ぬかるんで足を取られる)田んぼの中での、腰を曲げての手植えだ。

Sさんはとてもお元気で、今年の冬も、お正月もちも、弊社の手作り味噌も(ここ、さりげなく強調)作られた。このお宅のお嫁さんに、お姑さんの長寿の秘訣を尋ねたところ「何でも食べることと規則正しい生活」だと思うとの返事が返ってきた。そして、最後に「他人のことを言わない」ことだという。

あ!。私はだめや。無理。最後の秘訣を聞いたとたん、口をとがらせプイと顔をそむけた。悪いのは、私のこの『口』!これで私の寿命はー10歳。お盆に、Sおじが「病は口より入り、禍は口より出ず」と口にしていたのを思い出した。 これからは、うがいに精を出してコロナウイルスを洗い流し、余計な一言、いや、十言を慎もうと、いっときだけでも心に誓った。

お隣の89歳のkさんも、「めざすはSさん」とおっしゃる。まさに、わが町内のスター🌟だ。

(この写真と文章は、お嫁さんに了承をえて掲載させていただきました。)

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