題名思いつかず
- 2020/08/07
- みそについて
先日、米の生産農家のNさん、発酵関係のお仕事をしていらっしゃる方4名様が来られた。
弊社がどうして無農薬の味噌を作り始めたかの話になった。社長の苦労話を隣で相槌を打ちながら、時々私も口をはさみながら、聞いていた。30年前、農業法人(有)瑞穂を立ち上げてものの見事に挫折した話になった。2足のわらじで8年間続けたが、ひと言で言うといばらの道だった。残ったのは、借金だった。
お客様が社長に「どうして、それだけ無農薬の味噌を作りたかったのですか?」「それだけつらい目にあっても、まだ続けようと思ったのはどうしてですか?」 と質問された。「とにかく、やりたくてやりたくてしようがなかった」と、社長は答えた。その社長の情熱には敬服する。その熱いおもいが、今のマルカワみその原点だ。
この弊社のおもいを社員に、少しでもわかってもらいたいと思っている。が、いかんせん、この私。その器でもなく、四苦八苦の毎日。それを、何とかどうにかごまかして生きている。情けないかぎりだ。
池に優雅に浮かんでいる白鳥も、水の中では足をふんばってバタバタ動かしてもがいている。その表では見えない部分、影の部分をわかってもらえたらとの思いで、今日のお客様との愚ともつかない話に花が咲いた。
(続く)