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苦悩

暑かった夏も終わり、ぐっと気温が下がった。弊社の麹作りも、外気温が下がり、夏より作りやすくなったと思いきや、何だか麹の色が濃い目だ。

麹のはぜこみ(蒸米に麹菌が増殖すること)が室の中で進み、室から出すと、麹の温度が、今なら夏より下がると思うが、そう簡単にはいかないのが世の常。麹は生きているので、室の外に出したぐらいでは、はぜこみが止まらない。

その結果、ほんの少しのあんばいで、麹の色がぐんとついてしまう。これが、また真っ白だと、麹の力が弱い。市販菌とは全くちがう弊社独自の自家採種菌(弊社の蔵の菌)で作り始めた時からが、『苦悩』の始まりとなる。

ほんなことゆうと(そんなこと言ったら)、ほんなら(じゃあ)、色がつかず品質が安定している市販菌でも、とか、言い始めたら、弊社のこの麹は何なの?となり、一体、マルカワみそは??との原点の問題になってしまう。そう思うと、弊社の思いをご理解してくださるお客様、そして、社員のみんなのおかげでの『今』だと思う。

(続く)

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