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幼虫とつばめ

お盆前、本宅前の山椒の木にアゲハチョウの幼虫が3匹いた。山椒の葉を食べ、日に日に大きくなり、さなぎになるのを楽しみにしていた。が、この写真を撮った翌日、山椒の木をのぞいたら、1匹も幼虫の姿が見えない。さなぎになった様子もない。

社員のkが、幼虫がさなぎになるのを見たいと言うので、気を付けて毎日観察していたのに。誰に食べられたのだろうか。つばめだろうか。つばめは、子つばめが本社から今年は9羽巣立って、今は、えさを取るのと南の国まで帰る飛行の訓練中だ。

本社の子つばめは落下事故はおこしたものの、無事に巣立った。が、本宅の巣からは、子つばめが1羽も巣立たなかった。親つばめらしきものが周りを飛んではいたが、卵を産まなかった。

南の国から飛来して来る途中で、片われ(パートナー)とはぐれてしまったのだろうか。1羽が、海に落ちてしまったのだろうか。息子夫婦、娘夫婦に後継ぎできなかったのだろうか。私が嫁いで39年間、本宅の巣から子つばめが巣立たなかったのは、今年が初めてだ。つばめの世界も、人間同様、後継者問題もうまくいかなかったのかもしれない。何か人ごとでない。アゲハチョウもつばめも人間も、命をつなぐ事は容易なことではない。

(続く)

上は、山椒の葉を食べているアゲハの幼虫。下は、今年は巣立たなかった空の巣。毎年、リフォームして使っていた。

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