オーガニック・無添加・食品のお店

宿題

会社から宿題が出た。『仕事で自分しかできないこと』を書くことだ。力量一覧に記入するためだ。この紙を見て、ものごく(悲しく)なった。わたし? なにが? できる? 検索。

パソコンも60の手習いで、昨年スタートしたばかり。子どもKには、質問すると「へ!へ!へ!ほんなもん!息をするレベルの質問!」とせせら笑われる。そうなのだ。息の仕方がわからない人間が、42、195キロマラソンを走るようなもの。簿記も全くチンプンカンプン。経理をいとも簡単にやってのけるAやTが天才に見える。現場も、機械関係✖。配達は方向音痴。草むしりも片手しか動かず(プロのIやYは両手)。店番も、カードやpaypay!と聞くと顔がこわばる。 

宿題提出まじかになり、真剣に考えた。 

私は、38年前に河崎家に嫁いだ。今の若嫁さんはこんな言い方はしないだろう。「私は、○○さん(自分の夫)と結婚した。」と言う。社長とは見合い結婚だ。一目惚れでも、大恋愛でもない。見合いの時の一番最初の話題が、『ご趣味』でも何でもなかった。社長は、「有機農業をして有機米と有機大豆で味噌を作りたい」と話した。 私は、その仕事に対する考えに惹かれた。その『仕事に対する考え』は、私自身も大事にしていた。

この思いだけは、今でも続いている。社長の高い志(その後、ものの見事に完全な挫折)と40年近く、つきあっている。この思いが続かなかったら、私は、今ここにいない。 とっくのとお(大昔)に、離婚していただろう。  

思いを言葉にしてしまうとうすっぺらくて、一言では言えない。が、この仕事に対するあつい思いだけはもち続けようと、もがきながら息も絶え絶えで、今日まで何とか息をし続けてきた。そう思うと、私ができることは、『思いをずう~っともち続けること』私は、しつこいたち(性分)のようだ。  

 

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