オーガニック・無添加・食品のお店

堂々と

こうして考えると、除草剤や消毒用の農薬を使うと、無農薬栽培より手っ取り早く、何しろ楽だ。これが長じて、遺伝子組み換え作物にたどり着いてしまうのだろう。

味噌で言うと、天然醸造(ゆっくりじっくり発酵)と温醸(速醸、加温法)の違いだ。社長は、速醸は麻薬と一緒だと言う。農業で言うと、除草剤や農薬も同じだと思う。

この「手っ取り早くて楽」がくせものだ。社長は続ける。「温醸をするくらいなら、有機と天然醸造のみそが売れなくなったなら、世の中から求められなくなったら、堂々と廃業すればいい。」

社長と私は、意見が違うことが多い。仕方ない。別の人間だ。この間も意見が違い「私は、社長を支えるために意見をゆうているんや!」と言ったら、社長から「噓つけ!」と返ってきた。噓ではない。

それでも、この「求められなくなったら、堂々と廃業」には、「ほうやって!ほやほや!(そうだそうだ)」とぴったりと合う。別に廃業したいのではない。でも、お客様が買って下さっての商売だ。その男気というか、気概を持っていたい。

(やっと終わり)

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