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人体実験

この梁瀬義亮先生、患者さんの話をとにかくよく聞いたという。患者さんの症状に耳を傾けたからこそ、当時、いち早く農薬の害に気づき警鐘を鳴らしたのだ。

先生は、当時使用されていた強毒性の農薬、ホリドールの危険性をよくわかっていた。でも世間では、散布後2週間で無毒化されると言われていたのだ。そこで、畑のキャベツ14個に毎日1個ずつホリドールの溶液をまき、2週間後から順番に葉のしぼり汁を飲み始めた。

すると、下痢やだるさなど体調に異変を感じて、2週間では決して分解されないと確信したと文献には書いてある。まさに、自分の体を使った実験だ。

この先生の主張は、周りの人に受け入れられず、誹謗中傷を受けたという。結局、ホリドールは多数の中毒死を出し、その後ようやく国内での使用は禁止となった。

どこの世界も、パイオニアは叩かれる。弊社も、農薬の別会社を立ち上げた時、相談役は、へそ曲がり、へんくつ者扱いだった。

(続く)

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