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はたやの息子さん

以前聞いた知人、Hさんの話を思い出した。「私は、はたやの息子でした。私が県外の大学に入学した時に、実家のはたやをたたみました。親に大学はどうすると言われ、行くと答えました。授業料、生活費をすべてアルバイトで稼ぎました。ある日、飲食店のおばさんから『親に感謝せなあかんよ。親が大学に行くのをやめなさいと言ったら、あなたは行けなかったのだから』と言われました。この苦労したことが自分にとっては、非常に良かったと思います。」

Hさんは、発奮して大学卒業後起業され、今でも活躍されている。Hさんがはたやの息子さんだと聞いた時、「私もはたやの娘なんです」と言ったのを記憶している。  私も、親ががむしゃらに働く姿を見て育った。けっして裕福ではなかった。が、それがHさん同様、非常に自分の為になった。

家の経済状態も思わしくなく、また福井の片田舎だし、ぜいたくとは全く縁がない生活だった。欲しい物も、ほいほいと買ってはもらえなかった。

(続く)

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