オーガニック・無添加・食品のお店

こころが動く

話が横にそれてしまったが、相談役は、梁瀬義亮先生の診療所で先生にお会いして、本に感銘を受けたこと、自分は味噌屋をしていることを話したという。そして、先生の本にサインをして頂き、私が待つ車に戻ってきた。

それが縁で、先生のJ販売店様が弊社の味噌を買って下さることとなった。その当時は、まだ無農薬の味噌でも、自家採種菌の味噌でもなかった。弊社は、どこにでもある田舎の普通のごくごく小さな味噌屋だったのである。

ただ、天然醸造だけは、義父、河崎宇右衛門の時代から続けていた。地下水、木桶仕込みもだ。

先生にしたら、福井の若いあんちゃん(兄ちゃん)が、本をかかえて、熱っぽく語る姿にちょっとこころが動き、どおれ、いっぺん味噌を店に置いてみるか、と思ってくださったのだろうか。今となっては先生の胸のうちは、想像することしかできない。

(続く)

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